はじめに
収入の増加による、自然的な支出の増加
自分の資産を増やそうとしている過程において、順調に収入が増加していったとします。
そんな時にこそ、再び考えなければいけないのは、やっぱり「支出」の項目です。
ごく当たり前の話にはなりますが、年収が100万円上がったことで生活レベルが大きく引き上げられ、支出も同額上がったとすると、貯蓄額には変化がありません。
つまりお金は「貯まらない」ことになります。
年収は上がれば上がるほど、外食に行くお店がランクアップしたり、回数が増えたりするかもしれません。着るものの質も上がり、乗る車も変わるでしょう。繰り返しますが、それ自体が悪いわけではありません。
大事なのは収支のバランス、そして将来設計と計画性です。将来の自分のために、今の自分に何が出来るのか。それがFIRE(経済的自立早期リタイア)の考え方に存在する、大事ポイントの一つです。
先取りの貯蓄・投資の仕組みづくり
次に、収入の上昇によって過度に生活費を上げないために必要な仕組みが「先取り貯蓄」です。
考え方は至ってシンプルです。今の自分が生活していくために本当に必要な金額が分かったら、それ以外のお金はあらかじめ別に避けておきます。
基本的に、そのお金は使わないというルールを決められたら、お金は自然に貯まっていきます。
逆に言うと、あらかじめ貯蓄用に避けて残ったお金であれば、どんなに自由に使っても良い事になります。そう考えれば、精神的な負荷は軽減されないでしょうか。