はじめに
月間でみても、黄砂は影響アリ?
ところで、黄砂が観測される日は過去15年間で見ると4月が最も多く、次が5月です。4月からの新年度以降の株価に影響を与える要因になるため、月単位でも相場との関係を見てみました。
過去、全国の観測所で黄砂が観測された日が“多かった”4月と“少なかった”4月の日経平均株価の平均騰落率を比べています。
分析結果から“多かった”4月の平均騰落率は0.75%となり、“少なかった”4月の2.05%を下回っています。そして表から“少ない”の騰落率が最も高く、“多い”が最も小さいことが示されます。
5月も同じような傾向でした。観測日が“少ない”が1.87%上昇しましたが、“多い”は-1.79%と下落です。
近年にかけて中国で森林伐採などの開発が進んだことから砂漠化が進み、黄砂の飛散が増えるようになったとも言われています。今後より一層、株式市場への影響も強まるかもしれません。
黄砂飛散状況は相場を見る上でもチェックしておきたい情報でしょう。