はじめに
どちらを重視すべきか
では、投資で失敗しないためにはどちらを重視すべきなのでしょうか。もちろん、人それぞれの投資や投機の仕方があり、どちらも見ながら自分で判断するということになります。昔とは違って、今は手軽に企業のファンダメンタルズの情報も株価チャートも手に入れることができる時代です。うまく使えば投資での失敗も少なくなるはずです。
世界的に著名な投資家で、バークシャー・ハザウェイを率いるウォーレン・バフェット氏は、徹底的に投資先を研究して投資をすることで有名です。
都市伝説として伝えられているのは、一つの企業に投資をするのに資料が3メートルくらい積み上がったという逸話です。さすがに誇張されていると思いますが、彼の場合は企業そのものを買ってしまうくらいの規模で投資するので、そういう調査も必要となるのでしょう。
企業価値を図るのはファンダメンタルズ
実際、企業の買収などの際にはもちろん株価は気にしますが、テクニカル分析という手法を使うことはほとんどありません。企業価値を判断するので、まずはファンダメンタルズということになります。
我々の株式投資でも何ら変わることなく、ファンダメンタルズを分析して企業価値を計り、株価が割高なのか割安なのか、を判断しなければなりません。そして、その投資のリターンを得るにはある程度長い時間が必要なのです。
一方でテクニカル分析などは、どちらかというと短期間でリターンを得るために使います。株価の変動で利益を出すので、企業業績の変化よりも短期間の変化でリターンを目指します。そして、短期間で利益を上げたがっている人がいることも事実です。