はじめに
株式投資を始めるときに、何を見て株を買えばいいのかというのは誰もがぶつかる課題です。その際、企業の業績面などを分析して投資をする場合と、株価の動きを見て取引に参加する場合があります。
前者の分析を「ファンダメンタルズ分析」と言い、後者を「テクニカル分析」と言います。どちらの分析を使うのかが良いのでしょうか。
将来を予測して投資をする
将来を予測するのに、過去や現在の業績などから、将来の業績を予測して投資をすることがファンダメンタルズ分析です。一方で、過去の株価の動きから将来を予測するのがテクニカル分析だとしましょう。いずれにしても、過去から将来を予測するということに変わりはありません。
どちらかと言えば、ファンダメンタルズ分析は長期の本当の「投資」向きで、テクニカル分析は比較的短期の「投機」向きいうことでしょうか。
最近ではさらに超短期での取引が盛んになってきています。「ゲーム」として株式市場に参加している人も多くなっており、そういう参加者にとってはテクニカルもファンダメンタルズも関係ないかもしれません。ごく単純に、上がると思うから買う、下がると思うから売るというだけのゲームです。
ただ、実際には業績が良い銘柄に投資をしたいという人が多く、業績が悪くなりそうな企業には投資したくなくなるものです。そうした行動が株価の変動に表れ、株価の変動を見て取引をするテクニカル分析につながってくるのです。つまり、この二つの手法は密接に結びついており、いわば卵と鶏のような関係にあります。