はじめに

「小型株効果」という言葉を耳にしたことはありますか?小型株効果とは、時価総額が小さい企業の株価が大きい企業に比べて平均的に高いリターンが観測されるという現象で、株式市場のアノマリーのひとつとされています。

今回は、この小型株効果から、中小型株の反転時期について考察します。


中小型株アウトパフォームの構造的側面

実際に2000年以降、中小型株が大型株に対してアウトパフォームしており、そこには構造的な側面がありそうです。具体的には、
(1)中小型株には成長期にある企業が相対的に多いこと
(2)「市場の成熟化」に伴う「専業化」が進展したこと
(3)「外需から内需へのシフト」が追い風となったこと
(4)中小型株企業のコーポレートガバナンスが改善したこと
などが中小型株のアウトパフォームに影響していると考えています。

一般的に企業は、創業期→成長期→成熟期→衰退期というライフサイクルを辿ります。若い企業の成長性は高く、社歴が長くなると成長が鈍化する傾向があります。

東証1部上場企業(金融を除く)について、設立後の経過年数別に総資産、売上高、経常利益の3年平均成長率の分布を調べてみました。設立から30年目くらいまでは成長が加速しますが、その後は低下する傾向がみられます。大型株は半分以上が設立後70年以上経っているのに対し、中小型株では4分の1が設立30年未満です。