はじめに

年金の受給額が少ない家庭の場合には

共働きの夫婦の例を出しましたが、妻が専業主婦とか、自営業で年金の受給額が少ない人は、どうすればいいのでしょう。このままでは収支のバランスを取ることが難しいですね。

この場合、収支のバランスが取れるように、近づけるということが重要です。現役時代と同じ支出を続けていくと、すぐに老後資金もなくなってしまいます。家計のダウンサイジングが重要です。

家計の見直しのコツは、金額の大きな固定費の節約を考えることで、無理なく継続ができます。たとえば、生命保険や携帯電話の料金などです。また、住宅ローンが残っている場合は、できれば退職金などを使って完済しておきたいものです。

年金の受給額を増やす方法

支出を見直すにも限界がありますし、また節約しすぎる生活も楽しくないですね。そこで、収入を増やす方法を考えましょう。

収入を増やす方法でもっとも効果的で手っ取り早いのが、長く働くと言うことです。働くことで収入が増えます。また会社員で働くと厚生年金に加入できるので、年金の受給額を増やすこともできます。増えた年金は一生涯続くので、いいですよね。現役時代ほどの給料ではなくても継続することに価値があります。

次に、年金の繰下げ受給をして年金額を増やす方法があります。

年金の繰下げ受給をすると、年8.4%の増額になり、70歳まで繰下げると42%の増額になります。そして増額になった金額は一生涯続くのです。これもとても効果が高い方法です。老後資金を運用するよりも効率はいいのです。年8.4%増えることが約束されている商品などは他にはありません。

たとえば、65歳での年金の受給額が年200万円だとしたら、70歳まで繰り下げれば284万円になるのです。この方法を利用して、収支のバランスを近づけてはいかがでしょうか。

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