はじめに
50代女性が考える、将来の希望と不安
50代は、収入が減っていくターニングポイントになります。
20代からずっと右肩上がりで収入が増えてきた人も、50代半ばを境に減っていく場合が多いので、それを踏まえた生活スタイルに切り替えていく必要があるのです。
日本FP協会が行った、「50代給与所得者のセカンドライフと退職金に関する意識調査(2007年)」によれば、退職後にしたいことの第一位は、男女とも「趣味や興味関心のあること」と回答しています。
ずっと忙しい社会人生活を送ってきた50代は、退職後は好きなことを思うぞんぶん楽しみたい、と思うのも無理ありません。
一方で、どのような不安を感じているのでしょうか。トップ3は、老後の生活費、健康、年金です。健康とともに、お金の心配も大きいようです。
健康はお金で買えるものではありませんが、健康維持のためにジムでトレーニングを受けたり、サプリメントの購入など、お金がかかります。
また、健康を損なってしまった場合には、治療にお金がかかると同時に、収入のための仕事をすることもできなくなってしまいます。この意味では、健康もまたお金の心配につながる問題と言えるでしょう。
このような不安に対して50代からできるのは何か考える時、まずは現状をしっかり把握することが大切です。そのうえで、貯蓄や資産運用だけではなく、長く働き続けることも含めて計画していくとよいでしょう。
50歳以降は、自分の生活スタイルも出来上がり、不要なものを買ってしまうなどのムダ遣いは減り、食費や光熱費などの節約も上手になっていることと思います。
自分にピッタリの家計のサイズを見極めて、安心して年齢を重ねていってください。