はじめに

実際に使える面積は?

一方、(2)については内法面積といい、マンションの場合には、登記簿に記載される面積になります。実際に使用できる壁の内側を測るので、当然のことながら壁芯面積よりも小さくなります(図表3)。「部屋の面積はどのくらいか」と考えたときに、多くの方は、この内法面積のイメージするのではないでしょうか。

なお、戸建てなどの一棟の建物の場合は、登記簿も(1)の壁芯面積と同様の面積を用いるので、間取り図と登記簿面積のいずれもが、実際に使用できる部分よりも大きく表記されています。

また、(1)、(2)のどちらの測り方でも、室内ではないバルコニーなどは建物の面積には入りません(図表2,3)。

つまり、実際に物件を見に行った時に、「間取り図より狭い気がする」と感じたのであれば、その感覚は正解です。しかし実際のところ、キッチンや棚などの部屋の設備や収納の大きさや配置によっても、感じる部屋の大きさが異なり、見ただけでは、壁芯面積と内法面積の違いは分かりにくいものです。また、見学の際に、部屋の面積や壁と壁の間の距離を測る人はあまりおらず、違いに気づく人は少ないのではないかと思います。

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