はじめに

3月決算の日本企業の決算発表が本格化しています。今年はGWの日程の影響か、13日と14日に発表が集中しておりすでに発表したのは全体の3割程度ですが、徐々に傾向が見えてきています。


好調だった企業は?

まずは2021年3月期(2020年度)の決算概要を振り返ってみましょう。言うまでもなく昨年度は日本企業にとって非常に苦しい1年でした。年度始めから世界中で経済活動が停止しました。緊急事態宣言などで人々の移動も減ったことで巣ごもり需要に対応できた企業は業績の追い風になりましたが、鉄道や観光、外食など業態的に対応が困難な企業にはなすすべがないような状況でした。

5月10日までに決算発表を行った約600社について集計を行ったところ、2019年度比の売上高は約7%減、経常利益は約8%減となりました。

業種別には小売業やその他製品、その他金融業、情報通信業などが増収増益を達成できている一方でその他のほとんどの業種が減収減益の厳しい決算となっています。

ちなみに、小売業が増収増益になっていることに違和感がある方もいるかもしれません。小売業はコンビニエンスストアやアパレル、外食などが大打撃を受けた一方でスーパーマーケットや家電量販店などが巣ごもり需要に対応できたことから、あくまでこれまでに決算を発表した企業に限っては増収増益となっています。

中でも特に好調だったのが、スーパーマーケットではヤオコー(8279)やいなげや(8182)、家電量販店ではヤマダ電機などを展開するヤマダホールディングス(9831)やケーズデンキなどを展開するケーズホールディングス(8282)です。中でもいなげやは売上高が前期比4.6%増の2659億円、営業利益はなんと前期の23億円から3倍増の69億円です。