はじめに

付加年金を40年間納付した場合には

国民年金に上乗せなので40年間(納付月数480ヵ月)、400円の付加保険料を納付した場合を考えてみましょう。

40年間付加年金を納付した場合の受取金額は、年額9万6,000円です。(月額200円×480ヵ月=9万6,000円)

40年間の総支払総額は19万2,000円です。(月額400円×480ヵ月=19万2,000円)

1年目の受取総額は、9万6,000円(−9万6,000円)
2年目の受取総額は、19万2,000円(+−0 元が取れました)
10年目の受取総額は、96万円(+76万8,000円)
20年目の受取総額は、192万円(+172万8,000円)
40年目の受取総額は、384万円(+368万8,000円)

積立総額19万2,000円のお金が、40年間で368万8,000円増えて戻ってくることになります。

言い換えると、20歳から60歳までの40年間、毎月400円を積み立てると、65歳以降は毎月8,000円受け取れます。これが驚くほどお得とされる理由です。

繰下げ受給をすると増額される

さらに得な使い方は、基礎年金を繰下げ受給すると、付加年金の受取金額も同じように増額されるのです。

年金の繰下げ受給は、65歳以降に年金を受け取る場合、年8.4%増額される制度です。70歳まで繰下げ受給をすると42%の増額になります。

ですから、70歳まで繰り下げると9万6,000円が42%増額され、13万6,320円になります。この金額が一生涯受け取れることになります。また、付加年金の受け取り額は定額ですので、物価スライドには、影響しません。

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