はじめに

追納はどんなタイミングでするべきか

年収が高く、税金・社会保険料をたくさん払っている時期

追納期間は10年あります。その期間内のうち、年収が高く、税金・社会保険料をたくさん払っている時期に追納するのがよいでしょう。

国民年金保険料を追納すると、所得控除となり社会保険料控除を受けられ、所得税や住民税が安くなります。社会保険料控除の対象になるのは、その年中に追納したすべての国民年金保険料です。もし、2年分をまとめて納付したのであれば、そのすべてが対象になります。

追納は、将来年金を満額受け取ることが目的ですが、副次的に節税にもなります。

追納は1ヶ月単位でできるので、今お金がない人は計画的に追納

毎月の生活や将来のための貯蓄もあり、1年分・2年分まとめては難しい場合もあるでしょう。社会人の生活に慣れ、収支のバランスが把握できた段階で、毎月1ヵ月ずつ追納するなど、無理のない金額を納めると良いでしょう。追納したら、社会保険料控除を受けるのを忘れずに。年末調整や確定申告で申請します。

追納期限の10年間が過ぎてしまったら

追納期間は10年以内なので、期間をすぎると追納はできません。しかし、国民年金には「任意加入制度」というのがあります。60歳のときに、保険料納付済期間が40年になっておらず、満額の老齢基礎年金を受給できない人が、申請すれば60歳から65歳まで加入できます。保険料納付済期間が480ヵ月に達したらそこまでになります。

ただし、60歳以降も働き続けて厚生年金に加入している場合は、加入できません

国民年金保険料がうっかり未納になっていないかを「年金定期便」や「ねんきんネット」などで確認しておきましょう。

将来の年金を増やす準備を始めよう

国民年金の金額を増やすために、追納または任意加入しようという話をしてきましたが、そもそも公的年金だけでは豊かな老後を送れるわけではありません。やはり自助努力が必要になってきます。

老後の資金を増やすために「iDeCo」や「つみたてNISA」の制度を使って資産運用をするのもおすすめです。まずは、国民年金保険料の現状を把握し、追納できる部分は計画を立てて行い、年金で足りない老後資金を貯めていきましょう。

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