はじめに
ひとり暮らしで年間300万円の貯蓄は立派
ご相談者さんは現在、とてもシンプルな暮らしを実践していますね。現在、年収が手取りで540万円(手取り月収35万円×12カ月+手取りボーナス120万円)あるのですが、このうち年間300万円を貯蓄に回しています。毎月の生活費は15万円ですが、この中に毎月6万円のアパート代が含まれています。忙しく働いているにもかかわらず、家計を大きくしない努力は素晴らしいですね。特別支出も年間60万円(ひと月当たり5万円)の範囲にとどめています。
そのため、40歳にして現在の金融資産は、貯蓄が2,500万円と、投資が200万円で、合計2,700万円を保有してます。今年300万円で車を購入する予定がありますが、仮に今から5年間働いて退職をするとした場合、年間300万円×5年間=1,500万円の貯蓄が上乗せされ、さらに1,500万円の退職金が加わります。そのため、5年後の金融資産残高は5,400万円になると計算できます。
45歳で金融資産5400万円、その後はどうなる?
現在のご希望では、5年後に45歳で退職した後は、実家に帰って母親と同居する予定でいます。同居後はパートとして働く予定です。その時の手取り収入を仮に月額9万円としておきましょう。
現在、1カ月の生活費が15万円ですが、そこからアパート代6万円を支払っているので、アパート代を除いた生活費はちょうど9万円になります。退職後は実家暮らしで家賃がかからないと考えると、パート収入だけでも毎月の自分の支出についてはなんとか賄えそうです。
ただし、現在の特別支出60万円については預貯金の取り崩しとなります。また、家賃を負担しない代わりに実家の修理などに費用を出すこともあると思うので、年間40万円ほど実家用の予算を取っておきましょう。このように考えると、年間100万円ずつ貯蓄から取り崩しが発生することになります。
また、今年車を買い替え予定だということですが、今後も10年に1度、車購入代金を予算化しておきましょう。このような前提のもとに計算した45歳から65歳までの金融資産残高は以下のようになります。