はじめに
基本は「ほったらかし」。でも、たまの見直しを
ところで、雑誌やウェブ記事の見出しなどで「ほったらかし投資」という文言を目にしたことはないでしょうか。長期投資はお金が増えそうなところに投資して、そのまま置いておけるのがメリット。その点、忙しい人にも向いています。ですが、「定期的なメンテナンスは必要」と牛山さんは注意を呼びかけます。
「自分のリスク許容度に合わせてポートフォリオを作っても、時間が経つとバランスが崩れていきます。株価が上がって資産が株に偏っていき、知らない間にリスクが増えているということも。それを防ぐために、定期的にポートフォリオを見直してください」
この見直しは「リバランス」とも言います。リバランスの頻度はあまり多くなくてもOK。半年に一度、バランスが崩れていないかを確認し、株が多ければ売って債券を買い足すなどして、自分のリスク許容度にあったポートフォリオになるように調整しましょう。「毎月の積み立ての時期に、足りていないものを買うのでも大丈夫」と牛山さんは話します。
この特集「投資の基本のキ」の第一回で牛山さんが話してくれたように、投資は考えれば考えるほど上手くいくのものではないようです。目標とする期間やリスクの取り方、見直しの頻度などの要点だけをしっかり押さえて、「習うより慣れろ」の気持ちで、最初の一歩を踏み出してはいかがでしょうか?
「長期・積立・分散」の資産運用を全自動で行う「ウェルスナビ」。執行役員リサーチ&クオンツの牛山史朗さん