はじめに
教育費は老後資金と綱引き
教育費と老後資金は、教育費をかければ、老後資金が貯まらない。そんな綱引きの関係にあります。お子さんの負担を最小限に、将来に借金を残させたくないなどいろいろな思いがおありだと思いますが、教育費を支払えるのはここまで、老後資金にいくら貯めるなどきちんと線引きをしておくことが大切です。
教育費の支払いで親の持つお金が無くなったら、老後は年金だけで暮らしていけますか? できなければ、子どもに生活の援助を頼まなくてはいけません。長男が社会に出るころは、今のようになかなか収入が増えない時代ではなくなっているかもしれませんが、社会保障負担が増えているので、長男も自分の家族を養い、備える以外の支出は厳しい可能性もあります。そこに甘えてしまっては、頑張って教育費を出した意味がなくなると思うのです。
ですからご相談者は今のうちに支出を見直し、目前で必要となる教育費を貯めながら、老後に備え、投資信託の積立をしていくなどできるようになると、これから先の生活設計が明るいものになるのではないでしょうか。
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