はじめに

変動費を「消費」「浪費」「投資」に分ける

変動費を改善する上で重要になるのが、支出の良し悪しを「価格」でなく「価値」で考えること。この感覚がしっかりしている人は、お金の使い方が上手く貯まりやすい家計が多いです。

「価値」で考えるとは、言い換えると、買い物の対象を「自分にとって本当に必要か」「必要と欲しいを混在していないか」「誰かの影響で欲しくなっているが、自分にとって重要か?」
と判断できるかです。

この価値観を鍛えるうえで、有効になるのが、家計再生コンサルタントの横山光昭先生が提唱する、支出を「消費」「浪費」「投資」に分けて考えるというもの。

「消費」は、生活するのに必要な支出のことで、基本的な支出は消費に分類されます。

「浪費」は生活する上で必要の無いコストで、無駄な支出を指します。例えば、過度に飲みすぎたお酒やたばこなどの嗜好品、買ったけれど着ていない服、買ったけれど読んでいない本、無駄になった食材、などです。

「投資」は、本やセミナー、習い事などの自己投資や、将来のための貯金や投資信託などが含まれます。基本的に「未来の自分が豊かになる使い方」を投資とします。「消費」「浪費」「投資」について、買い物をする前にちょっと立ち止まって考えてみる習慣がつくと、価値観が形成され無駄遣いが減っていく傾向にあります。

「浪費」は、全てがNGではありません。人生のゆとりや、楽しみは浪費の中に含まれることは多分ありますし、浪費かもしれないと思っていたら良い投資になったケースもあるからです。

浪費は全支出の5%程度はあったほうが家計が安定しやすい傾向にあります。横山先生によると、世帯年収800万円くらいまでの収入の家計では、投資25%(自己投資含む)、浪費5%、支出70%くらいが貯まりやすいバランスだということです。この支出のバランスを保つと、貯蓄が継続しやすくなります。

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