はじめに

積立金額は段階的に引き上げる

もちろん、お釣り投資もポイント投資も、何もしないよりはマシです。でも、これだけで資産形成をしているなどとは思わないようにしましょう。お釣り投資やポイント投資は、あくまでも本格的な資産運用をするための練習台という程度に考えておくべきです。

そして、資産形成のための積立を1万円からスタートするのは良いとしても、どこかの段階で積立金額を1万円から3万円、3万円から5万円というように引き上げていくことが大事です。

たとえば今、35歳の人が65歳までの30年計画で資産形成をするとしましょう。

運用利回りを年5%に想定し、35歳から44歳までの10年間を毎月1万円、45歳から54歳までの10年間を毎月3万円、そして55歳から64歳までの10年間を毎月5万円ずつ積み立てた場合、65歳になった時点でいくらになるかを計算すると、概算ですが1,855万円程度になります。以前、老後2,000万円問題が取りざたされたことがありましたが、まあ、それに近いくらいの資産を築くことができる計算になります。

同じ運用利回りで、35歳から39歳までの5年だけ毎月1万円を積み立て、40歳から64歳までの25年間を毎月3万円積立にすれば、概算で2,016万円程度になります。

ただし、この計算はあくまでもシミュレーションであることは忘れないようにしてください。これは次回、詳しく説明しますが、「年平均リターン」という考え方には大きな落とし穴があります。

現時点で、年5%のリターンを想定できる金融商品は、株式や投資信託などのリスク資産をおいて他にないのですが、この手の金融商品は大きく儲かる年もあれば、大きく損をする年もあります。毎年着実に5%のリターンを積み上げられれば問題ないのですが、そんなに虫の良い話はありません。そのリスクを考慮すると、年平均5%ではなく、3%程度に見積もった方が良いのかも知れません。

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