はじめに

節目の価格帯は3つ、万一25,000円台に突入したら要注意

それでは、下落が続いた場合の下値の目処はどこにあるのでしょうか。3つのポイントに分けて見てみましょう。バブル以来の高値圏で推移していることもあり、価格帯によって状況に大きく差があることがポイントです。

最初に考えられる節目は、現在の価格帯から最も近い価格帯の27,300円近辺です。5月に27,385円を付けて以降、この近辺が下値の抵抗線となって7月に3度下回りそうになり、一時は27,272円を付けましたが、なんとか耐えてきています。

2021年の初値は27,575円であることから、この近辺の価格は年初来での日経平均株価の損益分岐点にもあたり、割れてしまうと大きく下落に傾く可能性があります。

27,000円台を割れしまうと次は26,000円台の価格帯が気になりますが、この価格帯は先ほどの27,000円台前半よりも抵抗が弱い可能性があります。なぜなら、26,000円台は昨年11月につけてから12月後半に27,000円台を記録するまでのわずか1ヶ月しか取引された期間がない価格帯であるからです。

26,000円台で節目と考えられるのは12月にわずかに押し目を形成した26,300円台ではないでしょうか。もし下落が加速した場合は意識しておくといい水準ではないでしょうか。

最後に、最悪の想定にはなりますが、26,000円を下回ってしまった場合に備え、25,000台の価格帯も見ておきましょう。この価格帯では11月に営業日ベースで約10日しか推移しておらず、下げ方によっては下げ止まらない可能性がある価格帯となります。

万が一、25,000円台まで下落した場合は、24,000円台への突入も警戒する必要があるかもしれません。

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