はじめに
自分のお金の使い方を知る
ご相談者はこれまで、自分のお金の使い方を書き出したことはあったでしょうか。また、今回大雑把に月の支出を書き出してみて、感想はいかがでしたか。
このように、大雑把でも毎月、自分が何にいくら使っているのかを把握することは、お金の使い方を見直す第一歩となります。少々面倒かもしれませんが、3カ月ほど記録を継続してみましょう。そんなに使っていないはずだったのに、実は使いすぎていた、という支出に気が付くと思います。
課金には上限を作ってコントロール
今回の家計表を見て気が付くのは、交際費、娯楽費が突出して多いこと。この内訳は何か、振り返りをしてみましょう。最近では、大人でもゲーム課金でお金を使いすぎたという人が多く、気が付いたら数万円にもなっていたというケースもあります。それが生きがいだとか、手放せない趣味というのであれば、きちんと上限を作って課金をしていくほうが良いでしょうし、他の支出を下げて支出をコントロールすることも考えたほうがよいでしょう。
自分の中でお金をかけたい部分、お金をかけなくてもよい部分のメリハリを付けられれば、支出コントロールもスムーズにできるようになると思います。
お金はできるだけ借りない
ご相談者の個人家計は、収支を見ると赤字です。お金が足りなくて同僚から借りることがあるということでしたが、それが恒常的になってはいないでしょうか。
同僚に借金を繰り返していると、返済がその月のやりくりに影響し、次第に借りないとやりくりができないという状況にもなりかねません。もし同僚の方が貸してくれなくなれば、簡単にキャッシングやカードローンを頼るようになってしまう可能性もあります。ですから前述したように、支出のコントロールの仕方を覚え、借りなくてもゆとりをもってやりくりができるようになりましょう。
また、同僚との関係性も心配です。今は良いでしょうが、繰り返すうちにだんだんと関係性も悪くなり、会社で仕事をするにも気まずくなるというケースもあるでしょう。頼り頼られという関係は良いかもしれませんが、そこにお金のことを持ち込んで良いことはありません。お金よりも大切なものを失わないようにしてください。