はじめに

米国株の健全な上昇は続く見通し、日本株にも支援材料に

9月のFOMCでは、3カ月に1度の当局者らによる経済・金利見通しが公表されます。新型コロナの感染再拡大がFRBの見通しにどのような影響を与えるかは非常に興味深いところですが、着実に経済の正常化が進むという前提が揺るがない限り、ある程度の米金利の上昇は必然的な面がありそうです。

金利の上昇は株価には下向きの圧力となりがちですが、仮にそうだとしても、上述のような業績改善によって十分カバー可能だと思われます。米国市場では今後も業績相場が継続するとみられますし米国株の健全な上昇が続くこと自体は、日本株にもポジティブに働くと思います。むしろ、それは日本株の出遅れ感・割安感を強調するような効果さえ、もたらすのではないかと考えています。

<文:チーフグローバルストラテジスト 壁谷洋和>

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