はじめに
年金受給額180万円から274万円に増額するシミュレーション
ここまで読んで、「ほんとかなぁ〜」とちょっと半信半疑という方のために、シミュレーションをしてみましょう。
男性:60歳。65歳での年金受給額180万円。
60歳からは再雇用。60歳から64歳までの年収は420万円、65歳から69歳までは、時短で働くので年収は156万円とします。
60歳以降も働くので厚生年金が増えます。約10万円増えるとしたら、65歳の年金受給額は190万円になります。190万円を70歳まで繰下げ受給しますから、70歳での受取額は約270万円です(190万円×142%=2,268.8万円)。
さらに70歳まで厚生年金に加入して働くのですから、ほんの少し年金が増えます。増加額は約4万円とします。70歳からの年金受給額は274万円になったというわけです。
60歳の時点で、65歳からの年金は180万円だと思っていたのが、70歳まで働いて、さらに繰下げ受給をすることで、274万円に増えるということです。
さすがに、1年を274万円だけで生活するのは、苦しいと思いますが、妻の年金を合わせると300万円以上になると思います。これでなんとか、年金だけでも生活できるようになるでしょう。
節約に成功していれば「収支のバランス」が取れる額となります。「収支のバランス」がとれれば、老後生活ではお金の心配から開放されて過ごせるようになります。
この収支のバランスをとることで、「減らない財布」を手に入れることになりますから、ちゃんと暮らしていける老後に一歩近づくことができます。