はじめに
塾通いが始まった後の教育費計画の見直しを
今回のご相談は、子ども2人のうち、一人を中学受験させたいが可能かどうかというご相談ですが、回答としては「可能」です。子ども2人のうち、8歳の上の子どもが受験すると考えてみましょう。1年後の小学校4年生から塾通いが始まります。参考として、いくつかの塾の授業料をあげてみます。
今の教育費は月2万円ですから、今後塾に通うことで、現在できている月10万円、年間賞与から100万円の貯蓄ができなくなる、もしくは減額になることがわかります。特に、小学校6年生では、学習のための費用だけでなく、塾に通うための交通費、お弁当代、外食代など食費の上昇、受験料など、節約ができない費用が増加します。これは、受験に伴う経費ですから仕方がありません。
きょうだい別に教育費の枠を設定することが大切
現時点の家計でキャッシュフロー表を作成してみると、子どものうち一人が私立中学を受験しても、途中で家計は赤字になることは考えられませんので、安心してください。ただし、塾通いを始めたときに、貯蓄できる金額を再設定し、子ども2人それぞれの教育費にいくら使えるのか、目標を立てることが大切です。きょうだいで個別に教育費の枠を設定しておかないと、どちらかの教育費の増加がもう一方の教育費の減額に直結します。きょうだい公平というのはとても難しいことですが、できれば今のうちに、それぞれの教育費のための口座を作っておくといいでしょう。