はじめに
貯まりやすい家計は、お金の流れがキレイに整理されています。一方、貯まりにくい家計は、お金の流れが大雑把であったり、逆に複雑で整理ができていないことが多いのです。今回は、貯まりやすい家計にするための口座管理方法と、どのように「マネーフォワード ME」に当てはめていくかを考えます。
持っている口座を整理しよう
まず口座を洗い出してみましょう。口座の整理の方法については、「なぜ資産形成が必要?「家計簿アプリ」を使いこなして人生100年時代を生き抜く」を確認してください。
お金は目的別に分けておかないと、いざお金を使う際に「いくら使ってよいか」がわからなくなります。
たとえば、500万円のお金があります。いくらの車を買うことができるかというと、ローンを組まなければ最大500万円まで買うことができます。ただし、このうち150万円は子どもの大学の入学金、来年には家の修繕が発生し100万円かかる予定があるとします。500万円の車を買ってしまっては子どもは大学に行けず、家の修繕もできなくなるかもしれません。
大型な買い物の場合は、きちんと考えて購入するかもしれませんが、毎日の買い物で、お金をわけておかないと購入判断は至難の技です。
お金を目的別にわけて管理をしていないと、「この金額を使ってよいのかな?」「後いくらまで大丈夫だろう?」と、細かな金額の判断がつかず、何がなんだかわからなくなります。
こうならないために、お金を「口座」ごとに分けて管理するのが有効です。具体的には、使う口座、貯める口座、貯める口座2、ふやす口座にわけて整理をしていきます。
使う口座:給与が振り込まれ、お金の流れの起点となる日常使いの銀行口座。
貯める口座:定期預金口座など。生活防衛費を貯めておく。
貯める口座2:学資、旅行代、パソコン購入、自宅購入頭金など目的別に貯蓄
ふやす口座:証券口座。長期投資を行う積立用の口座。
それぞれの口座には、それぞれ目的別に目安となる金額をいれておきます。