住まい

10年後のマイホーム購入 資金の積立運用はどうする?

FPの家計相談シリーズ

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読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

10年後のマイホーム取得を目指して、積立を始めようと思っています。よく不動産を買うなら地価に連動したREITがよい、将来のインフレに備えるなら株を、といったアドバイスを見ます。実際には、マイホーム用にREITを何本か、物価に向けて日本株のインデックスファンドを買えばよいのでしょうか。
(20代前半 独身 男性)


内藤: 確かに、REITの投資先は不動産ですから、ある程度の連動は期待できますし、インフレに強いのは株式といわれます。

マイホーム購入資金としてREITを選ぶなら

しかし、REITにも投資対象がそれぞれあって、どのような不動産に投資しているかによって値動きは異なってきます。

例えば、投資対象としては大きくオフィスビル、商業用不動産、居住用不動産、倉庫、ホテルなどに分かれます。商業地と住宅地では価格の動きが異なりますし、どの地域に投資しているかによっても地価は変わってくるのです。

将来のマイホーム購入資金として考えるのであれば、投資エリアの住宅用物件に投資しているREITを選ばなければ、当初の目的を果たせない可能性もあるのです。

また、REITは流動性の高い資産で、統計的には不動産よりも株式との連動が高くなっています。株価の変動によって価格が左右されるということですから、不動産価格の上昇をヘッジするとは限らない点に注意が必要です。

株式に関しても、単純にインフレと連動するとは限りません。預金などと比べれば、インフレに対して効果がある資産とはいえますが、株式だけでインフレがヘッジできるとは限らないのです。

例えば、2013年はインフレ率は落ち着いていましたが、株式市場は40%以上の大幅な上昇となりました。逆にインフレになっても、株価が上昇しないケースも十分に考えられるのです。

マイホームの資産をこれから形成するのであれば、特定の資産に集中して投資をするより、株式、債券、REITといった資産に分散し、外貨資産も一定の比率保有する方法をおすすめしたいと思います。

長期投資の秘訣は資産の分散

インフレや地価の上昇は、将来本当に起こるかどうかわかりません。

REITや株式だけに資産を集中させてしまうと、下落によって大きな損失を被ることがあります。過去のデータで見ても、株式・REITは1年間で40%以上下落することもあるのです。債券などを組み合わせることによって、資産の変動を小さくすることができます。

大きなマーケットの変動があっても、資産運用を続けられるような十分な資産の分散こそが、長期で続けられる投資方法だと思います。

資産運用の基本は、投資対象の分散と、時間の分散です。相談者の場合、10年後のマイホーム購入資金ということですから、これからも毎月積み立てで投資金額を増やしていくことができます。

バランスの取れた資産配分で、年平均5%程度の運用利回りを想定し、今持っている資金とこれから積み立てる資金で、どの程度の資産になるのかをシミュレーションして、リスクをコントロールしながら目標金額を目指して運用をするようにしてください。

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