はじめに

ブラック企業を退職したいと思ったらすべき「3つのこと」

菅原さんによると、ブラック企業を退職したいと思っているなら、その前にやっておくべき3つのことがあるといいます。

ひとつ目は、体調や精神面で影響が出ていたら病院へ行くこと。「うつ病や身体的に症状が出ているのであれば、病院へ行き診断書をもらいましょう。診断書や症状次第では休職して、傷病手当金を受給できます。また『やむを得ない事由』にあたる可能性が高いため退職する場合もスムーズに進みます」。

次に、引き継ぎの準備をしておくこと。「基本的に会社が情報管理すべきですが、ご自身しか知りえない営業情報や社内情報があるのであれば、まとめておきましょう。ブラック企業は、情報がないために損害が発生したと言いかねません」。

最後に、早めに退職の意思表示をすること。「就業規則や雇用契約書を確認し、決められた期間と手続きのもと退職を申し出るようにしましょう。ただし、ブラック企業の場合は、退職の意思表示をしてから悪質な対応をするケースも考えられます。もし身の危険を感じるようであれば、無理に退職の意思表示をして相手を過敏にさせるのではなく、警察・弁護士・労働組合などに相談することをおすすめします」。

自分の身を守れるのは自分しかいません。せっかく就いた仕事だから、生活があるからそう簡単には辞められないと自分を追い込まず、体調に異変を感じる前に退職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

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