はじめに

年代が上がるほどブラック企業でも退職しない

また同社が、自身の勤務先が「ブラック企業だと思う」と回答をした全国20~49歳の会社員男女552名を対象に実施した、もうひとつの「ブラック企業に関するアンケート」では、退職を検討していると回答した人は全体の68.7%に上りました。

年代別にみると、20代では約8割の人が退職を検討していることがわかります。一方、年代が上がるほど転職が難しくなるためか、ブラック企業に勤めていると自覚していても40代の約4割の人は退職は検討していないと回答。

また、会社を辞めたい理由を聞いたところ、最も多い回答が「給料が安い(37.2%)」でした。次に「従業員を大切にしない(30.6%)」「仕事量が多い(28.2%)」「不当な人事評価(24.3%)」と続きます。

ブラック企業でも会社を辞めない理由

辞めたいと思っても、いまの仕事が忙しくて転職活動ができなかったり、勤務先が応じてくれなかったり、ブラック企業の場合はなかなかスムーズには退職できないことも。会社を辞めていない、辞められない理由は何なのでしょうか。

最も多かったのが「転職活動が不安(41.7%)」、次に「生活が困窮する(38.9%)」でした。転職や退職後の不安が大きいため、踏み切れない様子がうかがえます。また「家族を不安にさせる(19.9%)」「同僚や関係者に迷惑が掛かる(17.6%)」など、周囲への影響を気にして思いとどまっている人も多いようです。

しかし、周りへの気遣いよりも「一番優先すべきことは自分自身の身を守ることです」と話すのは、アクセス社会保険労務士事務所の菅原伸也さん。「体調を崩して社会復帰に時間がかかるケースを見てきました。身体や精神を壊してもブラック企業が保障をしてくれることはありません」。

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