はじめに

所得控除を生かせば税金は減らせる!

ここで、本来納めるべき所得税の金額が決まるまでを簡単に見ておきましょう。

納める所得税額が決まるまで

一番左の給与収入は1年間の給与の総支給額です。そこから、所得税額が決まるまでには、

(1) 給与収入から「給与所得控除」を引いて、給与所得を求める
(2) 給与所得から「所得控除」を引いて、課税所得を求める
(3) 課税所得の金額に応じた「所得税率(5%〜45%)」をかけて、所得税額を計算する

という手順で計算していきます。

(1)の給与所得控除はサラリーマンに認められた経費のようなもので、計算式が決まっています。しかし(2)の所得控除は人それぞれ。個人の事情に合わせて差し引ける金額が異なります。この事情を勤務先に伝えて、課税所得を正しく計算してもらうのが「年末調整」なのです。

ですから、「年末調整? なんだかわからないから適当に」などとしていると、本来よりも高い課税所得になってしまいます。所得税額は、(3)のとおり課税所得に税率をかけたものですから、課税所得が少ないほど少なくなります。ちゃんと年末調整をして課税所得を減らしたほうがいいというわけです。

税金を払いすぎていませんか? 自分に最適な節税をお金のプロに無料相談[by MoneyForward HOME]