はじめに

見直せそうな支出は?

そのほかに気になったのは、教育費6万円と、「その他」の5万円です。教育費は保育園などの費用であれば、問題ありません。「その他」の5万円の部分は、本当に必要な支出だったのか?という点を振り返ってみてください。もし、無駄だったかも?という支出があれば、今後は控えるように意識してみてください。

保険料の5万円も多いように感じられます。学資保険は別途、計上されていますので、ご夫婦の保険料が5万円ということだと思います。住宅ローンも組んでいることから、最低限の死亡保障は確保されています。お互いに生活力があるのですから、今の夫婦に必要なのは、医療保障と掛け捨てタイプの死亡保障など、最低限の保障です。うまく見直すことができれば、2万円くらいは支出を抑えることができるかもしれません。

毎月の貯金額は10万円以上増やすことが可能?!

ざっと見直しをしただけでも、食費で3万円、保険料で2万円、計算の合わない3万7,000円で8万7,000円になります。「その他」の部分を見直して、10万円を新たに貯蓄に加えることができるのではないでしょうか?

毎月の貯金額が10万円増えれば、毎月20万円、積み立てることができます。学資保険にも加入されていますし、ある程度の教育費は賄えると思います。ただ、進学先によっては見直しが必要になることもあります。どのような学校に進学するのか、いくらかかるのかを明確にし、予算立てをしてみましょう。

また、ボーナスの300万円についてふれられていませんが、住宅ローンに充当されると言っても、200万円くらいは残ると思います。住宅ローンの返済以外の全額を貯金に回さなくても良いのですが、少なくとも100万円は貯金に回せるはずです。ボーナスだけでも、60歳までの23年間で2,300万円貯まります。退職金も3,000万円ありますので、住宅ローンの完済および老後資金の手当てもできるのではないでしょうか?

折々で計画を見直すことが大事

相談者様は、まだ37歳です。これから計画の変更があるかもしれませんが、その都度見直しをして、無駄な支出の有無を確認しながら、調整してみてください。

何よりも一番気になったのが、ワンオペの育児です。夫婦でしっかり話し合い、相談者様も少しでもゆとりのある時間を持てるようにしてください。頑張り過ぎると身体を壊してしまいます。くれぐれも無理せず、取り組みましょう。

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