はじめに

ラーメン店開業・経営の裏側を伝えるシリーズ「超人気店の店主が語るラーメン店開業・経営の裏側」。ラーメン界の風雲児「MENSHOグループ」の代表・庄野智治さんへのインタビューもいよいよ後半。「その1:開業時の落とし穴 」「その2:儲かるトッピング・サイドメニューとは 」に続き、本記事では、効果的な広告手法やマーケティング論について、余すところなく語っていただきました!


“お金をかけずに”店を認知してもらう方法

ーー効果的にお店を宣伝していくためには、どのような方法が良いのでしょうか?

庄野: 地域情報誌やウェブサイトへの広告掲載、道路沿いや駅の看板など、お店の認知度を高めるにはさまざまな宣伝方法があります。

しかし、こういった広告を打つためにはかなりの資金が必要になりますから、なるべくお金をかけずにお店を認知してもらうことを心がけています。

ーー“なるべくお金をかけない”といいますと?

庄野: 例えば、メディアに注目されるような企画をすることです。

少しアイデアをひねったイベントやコラボレーション・珍しいメニューなどがあると、テレビや雑誌の方々がお店に取材にきてくれることがよくあります。もちろん、絶対に取材にきてくれるなんて保証はありませんが……。

最近では、この「Money Plus」さんのようなウェブマガジンやグルメサイトも多々ありますので、そのようなWeb媒体の方々から取材のご依頼をいただくことも多いですね。

ーー例えば、今までどのような企画をされましたか?

庄野: 例えば、日本の食文化・流しそうめんを進化させた「流しつけ麺」なるイベントを行ったり、人気漫画の実写映画をモチーフにした「変態仮麺」を期間限定で提供させていただきました。

「流しつけ麺」 「変態仮麺」

SNSで拡散してもらう驚きのアイデア!

ーー他に、お店の認知度を高めるために行なっていることはありますか?

庄野: 最近では、お客様が料理画像をスマホで撮影され、SNSにそれを投稿したものが、拡散されていきますよね。そこで、その際にキレイな画像が撮れ、よりSNS上に画像をアップしたくなるように照明にもこだわっています。

後楽園にある店舗「MENSHO TOKYO」では、プロのカメラマンが料理画像を撮影する際に使用するライティングと同等の明るさ(1,000lx)をテーブル机上面で確保しています。

「MENSHO TOKYO」
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