はじめに

500円玉貯金や、貯金箱に貯めた子供の小遣いなど、硬貨を貯めていっぱいになったら銀行に預け入れに行くのは、昔から珍しくない光景です。

筆者は以前から「お店での支払いを素早く済ませる」ことにこだわりがあり、レジの前で財布を広げ、時間をかけて、支払い金額にあわせて小銭をきっちり出すのが嫌で、お札を出してお釣りをもらい立ち去るようにしていました。キャッシュレス化はもちろん早く、電子マネーとしてのEdyやSuicaが出たときはいち早く使いはじめ、携帯電話(いわゆるガラケー)にモバイルSuicaアプリが登場したときもその日のうちに設定するほどでした。

だから家には小銭が貯まりがちで、数年に一度小銭を抱えて銀行に預金に行く生活を送っていました。しかし、現在はうかつに自宅で小銭を貯められない世の中になっています。


大量硬貨の預け入れには手数料がかかる時代に

2019年12月の三井住友銀行を皮切りに、昨年2020年の4月にはみずほ銀行、三菱UFJ銀行などのメガバンク、そのほか地方銀行も「大量硬貨取扱手数料」を新設し、大量の硬貨での預金に手数料がかかるようになっています。

一例をあげると以下の通り

仮に1円玉1,000枚を預け入れすると、三井住友銀行や三菱UFJ銀行では1,100円の手数料がかかり、みずほ銀行では1,320円の手数料がかかりマイナスになってしまうのです。

10円玉を1,000枚預け入れて1万円になっても、1,100円や1,320円と、10%以上の金額の手数料がかかるので、超低金利で普通預金の金利が年0.001%程度と考えるとかかる手数料の高さがわかると思います。

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