はじめに

先進国中心の投資信託であればそのまま保持していてOK

さて、内容がわからないものの、運用で20%マイナスが出たというものはさほどないようにも思えます。いつ購入されたのかによりますが、おそらくですが、足もと日経平均株価も戻り歩調ですし、ご相談いただいた際よりは回復しているのではないでしょうか。

なお、トルコなどの新興国に投資されているのであれば話は変わってきますが、米国や日本など先進国中心の投資信託であれば、下がるときもありますが、ある程度戻し(※)ておりますし、今後も総悲観的な想定とはなっておりませんので(むしろ若干楽観的)、そのままお持ちでもよろしいと思います。

※「戻す」とは、金融・証券用語で、ある水準から下がっていた相場(株価)がその水準まで上がることを言います。

投資よりも、堅実に貯金を増やすことが先決

そして、ご相談された状況や内容から見るに、投資よりも堅実に老後資金を貯められた方がよろしいと思います。預貯金額と比較して運用金額がまだそこまで多くはなかったのが幸いかなと思います。そのため、ある程度戻したら売却し(望ましいのは損益トントンですね)、あとは預貯金で確実に貯めていきましょう。

米国への投資であれば、依然堅調のため、そのまま運用されてもよろしいと思います。新興国への投資であれば、まだまだ予断を許せない状況だと思います。コロナ克服後であれば上がる可能性はあるものの、先進国と比べると不調ですね。なかなかすぐには戻さない可能性もあります。

ご相談者の場合、いつまで働くか、そしてお子さまとどう向き合っていくかを真っ先に考えた方がよろしいかと思います。なかなか大変な状況だとは思いますが、継続して働けるのであれば65歳までは働き、その間に資金をさらに貯めましょう。また、お子さまはこのままニートで良いのかどうか……。なんとか社会でやっていけるような状況をつくっていただきたいものの、難しいでしょうか。その点が一番気になります。

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