はじめに
お互いの収入や支出、貯蓄額の認識について、夫婦仲にも左右?
「Pontaリサーチ」(2021年11月調査)から、もう一つ紹介します。同じく夫婦仲が「良い」「良くない」に分けて結果が出ています。
相手の「収入総額」「支出の内訳」「持っている貯蓄額」を知っているか、という質問に、「知っている」「なんとなく知っている」「知らない」の3つの回答から選ぶ形式です。いずれも「知らない」と答えた割合が、夫婦仲によって大きな差が出ています。
相手の収入の総額を「知らない」人
夫婦仲が良い・・・10.5%
夫婦仲が良くない・・・31.1%
相手の支出の内訳を「知らない」人
夫婦仲が良い・・・21.2%
夫婦仲が良くない・・・50.8%
相手の持っている貯蓄額を「知らない」人
夫婦仲が良い・・・26.5%
夫婦仲が良くない・・・57.6%
いずれも、夫婦仲が良い場合は「知らない」と答えた割合が少なく、夫婦仲が良くない場合は「知らない」と答えた割合が大きくなっています(「なんとなく知っている」も選べるなか、「知らない」を選んでいるので、「本当に知らない」「全然知らない」ととらえてもよいでしょう)。
お互いの収入や支出、貯蓄額をある程度知っていれば、お互いのお金の使い方について疑心暗鬼になることもありませんし、「相手も貯めずに使っているから、自分もどんどん使ってしまおう」ということもありません。「お金を使いすぎかな」という際に、どちらかがブレーキをかけることもできるでしょう。
今後のお金を使う見通しがたっていれば、お金を使うべきところ、そうでないところの見極めが2人で相談しながらでき、よりよいお金の配分ができて、その分、イライラすることもなく、温和な関係が続いていくように感じます。
もちろん、相手からお金について細かく聞かれすぎることは避けたいものだと思いますが、「お金についての会話」を増やし、夫婦仲を良好に保つことも、「お金が貯まる夫婦」につながるのではと感じます。
年が明けて気持ちが新たになる時期、ぜひ夫婦仲や夫婦の「お金の話題」についても、ちょっと意識してみてください。