はじめに

いまこそ基礎に立ち返ろう

この混迷を極める現状において、多くの投資初心者から相談を受けます。いちばん多いのが「積立投資を解約したほうがいいのか」というものです。株価が下落局面に入ると必ず受ける相談で、その都度、記事や講演で筆者の考え方を伝えていますが、実はこの連載でも新型コロナウイルスの感染拡大第一波の際に「株価下落にどう対応すればいい?投資家は焦らず基本へ立ち返ろう」という記事を書いていました。当時も株価指数が大きく下げ続けていたのです。いわゆるコロナショックと後に名付けられた期間ですね。

数ある投資法のなかで、積立投資のメリットは相場の変動を気にせずに淡々と続けられることなので、相場が下がったから売却する、という機動的な動きをしてしまうと、なぜ積立投資をしていたのか、と思ってしまいます。そういう投資家は株価指数が上昇傾向のときは安心していますが、上昇傾向ということは買い付け単価の平均は上がり続け、下落に弱い状態になるわけです。逆に下落局面でも淡々と積み立てるからこそ、買い付け単価の平均が下がり、上昇局面になると利益が出やすくなるのです。こういう局面だからこそ、値動きに一喜一憂しないことが重要なのです。

個別銘柄への投資は面白い

投資未経験者、投資初心者の人には積立投資をおすすめしていますが、今年に入ってから銘柄選択さえ上手くいけば個別銘柄への投資は面白いなと改めて感じています。たまたま昨年の終わりにファンドマネージャーや個人投資家の知人と2022年の注目する銘柄などを話し合っていた時に気になった銘柄をずっと監視しているのですが、これだけ株価指数が下落しても、ほとんど株価が下がっていないどころか、株価は上昇しているのです。

多くの銘柄がエネルギー価格の上昇がネガティブに働かない、またはポジティブな材料となるからという理由もあるのですが、それ以外のネット産業などに属する銘柄でも同様です。

インデックス投資は手軽ではありますが、インデックスを構成する銘柄全てに分散投資をしますから、そこがメリットになるときもあれば、デメリットにもなっていることは理解しておきたいものです。

せっかく投資の世界に足を踏み入れたのですから、投資に割ける時間がある人は、企業分析や業界分析にリソースを割いて、投資資金の一部を個別銘柄へ投資して機動的な取引にも挑戦してみてもいいかもしれません。

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