はじめに
申込書は属性により異なる
iDeCoの申込書は、会社員なのか、公務員なのか、個人事業主なのか、その人の属性によって異なります。
会社員の場合、申込書は、自分自身で記入する「個人型年金加入申出書(第2号被保険者用)」に加えて、勤務先の総務や人事の人に書いてもらう「事業所登録申請書兼第2号加入者に係る事業主の証明書」の2枚あります。
公務員の場合、申込書は「個人型年金加入申出書(共済組合員用)」の1枚です。
個人事業主の場合、申込書は「個人型年金加入申出書(第1号被保険者用)」の1枚です。
申込書には、「基礎年金番号」「申出者氏名」「生年月日」「性別」「住所・連絡先電話番号」などの基本情報に加えて、「掛金の納付方法」「毎月の掛金の金額」「他の企業年金の加入状況」や「企業型確定拠出年金の加入履歴」などを記入します。
CHECK::「基礎年金番号」はどこに書いてあったっけ……という方も多いと思いますが、年金手帳に記載がありますのでご確認を。
掛金の上限金額も調べておく
「掛金の納付方法」は、給与天引によって払い込むのか、申込者本人の口座から引き落としによって払い込むのかによって変わります。「毎月の掛金の金額」は、他の企業年金等の加入状況や属性により毎月の掛金の上限金額が異なるので確認が必要です。
例えば、確定給付年金もなく、企業型確定拠出年金もない会社員の場合。上限金額は2万3,000円、公務員の場合、上限金額は1万2,000円、個人事業主の場合、上限金額は6万8,000円となっています。
ただし、個人事業主はで国民年金の独自の上乗せ制度である付加保険、国民年金基金に加入している場合には、iDeCoの掛金と合わせて6万8,000円までが上限になります(付加保険と併用する場合、実質6万7,000円が上限)。なお、掛金の最小金額は毎月5,000円からです。
申込みのハードルを越えよう!
実際の申込書を見ていただくとわかりますが、これを全部埋めるとなると結構なハードルがあります。申込書を取り寄せたものの、半年〜1年放置しているという例は少なくないようです。しかし、申込書が書けないせいで、お得な制度を活用できないのはとてももったいないこと。
ここからはご紹介ですが、この申込書を誰でも簡単にかけるように解説した、簡単なiDeCoの本『マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』を作りました。
マンガでわかりやすく解説していますので、解説に沿って申込書を書いていただければ、あっという間に完成。ラブストーリー仕立てで、読み物としても楽しんでいただけます。
何事も申し込みや手続きが完了するまでがハードルが高いものですが、そこを超えると得することがたくさんあります。ぜひトライしてみてください。
『マンガでわかるiDeCoのはじめ方 ライバルはイデ子!?』頼藤太希・高山一恵 著
本書は、iDeCo(個人型確定拠出年金)の申込方法をマンガでていねいに解説している、いちばんカンタンなiDeCoの本。iDeCoは、所得控除という大きなメリットがあるものの、資料を取り寄せても、専門用語だらけで、申込みに至らず、途中であきらめてしまう人が続出している。著者は、申込書類の書き方セミナーで人気の講師。本書を読めば、誰でもiDeCoのメリットがわかり、申込書もカンタンに書けるようになる。