はじめに

副業もビジネスなので、成功する保証はないですし、逆に軌道にのり繁忙になっても本業が疎かになっては本末転倒です。

そこで、森 新( @mori_arata )氏の著書『普通の会社員のための超副業力』(CCCメディアハウス)より、一部を抜粋・編集して副業を構築するためのフェーズを紹介します。


副業の構築(1)模索フェーズ

「現職」か「転職」か「起業」か。

この3択の中で、最も自己成長につながるような経験値を多く積めるものは、どれだと思いますか?

この問いには、「起業」と答える方が多いでしょう。

私自身、失敗も含めてですが、いくつもの新規事業の立ち上げに挑戦をしてきました。そのため、起業によって経験値が積めるのは事実だと感じています。

しかし、現職を辞めて起業に挑戦する場合は、本業の安定的な収入を失うことになるため、リスクも伴います。

また「転職」においても、いまより安定した状態を構築できる保証がないため、本業が安定している人においては一定のリスクが伴います。しかし、現職維持の場合よりも、新しい職場で新しいスキルセットを得られるチャンス、つまり自己成長の機会を多く得られる可能性は高くなります。

●安定度と自己成長度の関係性

このように、安定度と自己成長度(リスク)は、二律背反の状態と一般的には認識されています。

現職のままで、あと何年かすれば次の職位に昇格ができそうだ。そうなれば年収が増え、新しい経験もきっと積むことができるはずだ。よし、もう少し「現職」のままで様子を見よう。

このような、「現職」「転職」「起業」の3択の思考サイクルになりがちではないでしょうか。

ここに「現職+副業」という四つめの選択肢を加えると、現職の収入、職位や社内実績を維持したままで、副業での新たな経験値を得ることが可能になります。仮に副業収入がゼロだった場合でも、経験値という意味ではプラスです。

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