はじめに
「持ち家」と「マイカー」は資産になるか?
保険以外にも多くの人が勘違いしていることがあります。
それは「持ち家は資産」という考え方です。
せっかく高額な住宅ローンを払って手に入れた夢のマイホームですから、「この家は資産」と思いたい気持ちはよくわかります。しかし、持ち家であれば、必ず、それが自分の資産になるということではありません。
というのも、家は買った瞬間から「中古」になるからです。
ただし、中古になっても価値が下がらない物件もあります。
東京都区内の立地のいい場所にあるマンションがその代表格です。買ったときよりも価格が上がるので「資産」というわけです。
図で示したように、家や自動車を買うときは、それを売るときのこと、つまり、「リセールバリューで見て資産になるか? 負債になるか?」をじっくり考えてから購入するかどうかを決めましょう。
では、地方の戸建て住宅はどうでしょうか。
新築住宅の場合、広告費が上乗せされて販売されているため、それこそ買った瞬間からマイナスになります。
さらに何年かたって売ろうとしたとき、価値が下がっている可能性が高いです。もしローンが残っていて、その残債額が売却額を上回っていたらモロに負債になってしまいます。
車についても同様に考えてください。
たとえば限定もののフェラーリなどは、買ったときよりも高く売れることもあるので資産といえるかもしれません。
しかし国産車は、たとえ新車のレクサスでもNGです。大抵のケースで、売るときに価格が下がってしまうでしょう。もしローンが残るようであれば、これまた負債になってしまいます。