はじめに

初めまして、40代でFIREを達成した個人投資家でブロガーのペリカン(@Pelican_Blog)です。

私が株式投資を始めたのは約22年前の2000年ITバブル崩壊の数ヵ月前。今では考えられませんが証券会社から企業レポートを数社分もらって、その中で“ピン”と来た銘柄をいくつか購入したのが始まりです。

その中のひとつ、トミー(現在はタカラと合併してタカラトミーに)から頂いた株主限定のトミカ(ミニカー)セットが人生初の株主優待でした。株主しか手にすることが出来ない特別感がたまらなく嬉しく、そのワクワク感が私の株主優待投資の原点だったかもしれません。


私を虜(とりこ)にした株主優待とは

株式投資の魅力のひとつに「株主優待」があります。株主優待とは、企業が株主に対して自社製品やサービスの提供があったり、経営する飲食店の食事券などが貰えたり、さまざまなパターンがあります。定番のお米やQUOカードなどの金券類のほか、最近ではカタログギフトのように選べる優待などバリエーションも増えており、中には「株主の中から抽選で50万円分の旅行券」という銘柄(※)まであります。
※参考:タキヒヨー(9982)「株主優待制度」

また企業にとっても株主優待をきっかけに自社の製品やサービスの理解を深めてもらい、より長く株式を保有してくれる株主になってもうために、長期保有制度を導入する企業も増えています。これは通常の株主優待に加えて、優待品が増量されたりします。金券類なら金額がプラスになります。つまり長く持っているだけでお得になる制度。企業にとっても長期にわたって応援してくれる株主が増えるのは大きなメリットですからね。

ここ数年、株主優待はブームと言っても過言ではないくらい注目されており、株主優待に関連した書籍や雑誌を目にする機会も増えました。株主優待を紹介する雑誌は、さながらカタログギフト化しています。さらには「株主優待が欲しいから株式投資を始める」なんて人も続出しているようです。

株主優待のもらい方

株主優待を受け取るには株主優待制度を実施している企業の『権利確定日』に株主になっていないと株主優待をもらえる権利を得ることができません。ただし、株式は買付してから受け渡されるまで2営業日かかるため、実際には「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株式を買付し保有する必要があります。

参考までに、2022年の権利付最終日は以下の通りとなります。

  権利付最終日 権利落ち日(※) 権利確定日
2022年3月 3月29日(火) 3月30日(水) 3月31日(木)
2022年4月 4月26日(火) 4月27日(水) 4月28日(木)
2022年5月 5月27日(金) 5月30日(月) 5月31日(火)
2022年6月 6月28日(火) 6月29日(水) 6月30日(木)
2022年7月 7月27日(水) 7月28日(木) 7月29日(金)
2022年8月 8月29日(月) 8月30日(火) 8月31日(水)
2022年9月 9月28日(水) 9月29日(木) 9月30日(金)
2022年10月 10月27日(木) 10月28日(金) 10月31日(月)
2022年11月 11月28日(月) 11月29日(火) 11月30日(水)
2022年12月 12月28日(水) 12月29日(木) 12月30日(金)
※権利落ち日:権利付最終日の翌営業日で、その期の優待や配当を受ける権利がなくなる日のことを指す

極端にいえば「権利付最終日」の1日だけしか保有しなくても権利付最終日にさえ株式を保有していれば株主としての権利を得ることができ、株主総会に参加して議決に加わる権利(議決権)や配当金、株主優待などの利益分配を受け取る権利(利益配当請求権)が保有株数に応じて割り当てられます。

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