キャリア

預金だけでは資産が目減りする 20代から始める資産運用

FPの家計相談シリーズ

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読者のみなさんからいただいた家計や保険、ローンなど、お金の悩みにプロのファイナンシャルプランナーが答えるFPの家計相談シリーズ。今回は内藤忍氏がお答えします。

つい最近、祖父母の遺産が手に入りました。金額は500万円ほどで、この大金をどのように扱っていいのか悩んでいます。銀行に預けていても金利が低いのでもったいないなと感じています。これを機に投資を始めてみようかと思っているのですが、投資にもいろんな種類があり、どこから手を付けるべきか決めかねている状態です。投資を始めるうえでの注意点や、初心者向けの投資方法についてアドバイスをお願いします。
(20代前半 独身 男性)


内藤: ご質問者の年齢はまだ20代ということで、リスク許容度はかなり大きいと思います。長期での資産運用が可能ですので、投資の目的をしっかり設定して、それに沿った運用を継続していくのが王道です。

まず、投資を始める前に、なんのために投資をするのかを考えてみましょう。

お金を使って将来なにをしたいのか

漠然と資産を増やすというだけではなく、お金を使って将来なにをしたいのか。そのためには、逆にどのくらいの資金が必要なのかといったことを具体化しておくのです。

例えば、住宅購入、老後の備え、独立資金、留学といった、さまざまな具体的な目的が考えられます。自分のやりたいことを書きだしてみて、それにいくらかかるのかを考えるのがよいでしょう。

簡単ではありませんが、そのようなプロセスの上に立って運用方法を決めていくのが、継続するためのインセンティブとして重要です。

資産運用の方法は2つ

次に資産運用の方法についてですが、まず1,000万円までは金融資産を中心に分散投資をしていくという堅実な方法と、さらにリスクを取って不動産投資などでレバレッジをかける方法の2つが考えられます。

前者は低コストのインデックスファンドを組み合わせて、長期分散投資を実践する方法です。ネット証券で購入できる販売手数料のかからないインデックスファンドであれば、年間の管理コストは0.4~0.6%程度。日本株式から新興国の債券まで幅広く分散できます。

資産配分(アセットアロケーション)の方法については、私の著書「内藤忍の資産設計塾【第3版】」などを参考にしてみてください。

不動産投資は最悪の状態を想定して慎重に

後者の不動産投資でレバレッジをかけるやり方は、前者に比べ、かなりリスクの大きな方法です。金利上昇や物件価格の下落といったリスクがありますから、慎重に返済計画や物件選択を進める必要があります。

500万円を頭金にして、ある程度の借り入れを合わせて1,000~2,000万円の都心の中古ワンルーム物件に投資をし、賃貸収入からローンを返済していくことができます。

現状の賃貸利回りは5%前後。ローン金利が2%前後であれば、3%の利回り差を取ることができます。

どちらの方法にもリスクがありますが、特に後者は最悪の状態を想定して細心の注意が必要でしょう。自信がないなら、まずは安全策ではじめるのがよいと思います。

日本では、預金の利回りが1%を大きく下回る状態が続いています。一方で、インフレによって資産が実質的に減少していくリスクが高まっています。

預金だけで運用するのは低金利というだけではなく、逆にリスクが高いということを認識し、早めにアクションを取ることをおすすめいたします。

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