はじめに
市場再編を受けて日経平均株価にも変化が
ニュースでよく聞く「日経平均株価」も、市場再編に伴って変化がありました。
いままで日経平均株価は、東京証券取引所市場第一部(東証一部)に上場する銘柄のなかで、日本経済新聞社が選定している代表的な225銘柄で構成される株価指数でした。しかし、今回の再編で日経平均を構成する銘柄の選定対象も東証1部からプライムに変更となりました。
現在の日経平均の定義は、日本経済新聞社が「東京証券取引所 プライム市場に上場する225銘柄を選定し、その株価を使って算出する価格平均指数」(日本経済新聞社「日経平均株価 算出要領」より)となっています。そのため、これまで構成銘柄に組み込まれていた新生銀行がスタンダード市場となったため外れ、オリックスが採用されることになりました。
また日本を代表するもう一つの株価指数「TOPIX」ですが、こちらは東証一部に上場しているすべての日本企業を算出対象にしている指数でしたが、今後は市場区分と切り離した「選抜された優良銘柄」に対象が変更となり、2025年1月末まで段階的に移行を予定しています。
意外と長い歴史を持つ日本市場。歴史を把握しておくことで、大事なお金を投資する市場がどのようなものか、イメージいただけたのではないでしょうか。
投資は社会情勢や消費動向、企業業績など判断材料が多く、どうしても複雑に捉えられがちです。しかし今回の市場再編のように、紐解いていくと取っ付きやすいものですし、投資で学んだ知識や経験は、人生において生涯使える「資産」になると考えます。どうか「難しいもの」と身構えず、投資に興味を持つ方が増えることを願います。