はじめに
今年の4月から「年金手帳」が廃止になりました。また、令和3年度の老齢基礎年金は昨年度の額に対して0.1%引き下げられています。こんなニュースを見て、将来の年金について不安を感じた人もいるのではないでしょうか。
4月が誕生日の筆者、ちょうど「年金定期便」が手元に届いたので、ねんきんネットにログインをして自分が将来もらえる年金額を試算してみました。
年金手帳の役割とは? なぜ廃止に?
国民年金や厚生年金といった公的年金制度に加入している証明として、発行されてきた年金手帳。本人確認書類(公的証明書)のひとつとして利用することもありますよね。
また、老齢年金・障害年金・遺族年金の受給手続きやiDeCo(個人型確定拠出年金)の加入手続きなどの際に、基礎年金番号を確認するために開いた人もいるかもしれません。
そんな「証明書」を廃止した理由はといえば「マイナンバーカード」です。
将来的にこの1枚のカードがあれば保険証や免許証、年金手帳などもこの1枚に集約することができ、またカードを取得すると使えるマイナポータル内でさまざまな手続きをすることができます。
「年金」に関しても、マイナンバーカードとマイナポータルを使えば年金記録に関する照会やさまざまな手続きができます。将来的にはマイナンバーと基礎年金番号を紐づけると、引っ越しや結婚をした際に日本年金機構に提出する住所変更届や氏名変更届を原則省略できるようになる、ということも盛り込まれています。
こういった理由から、年金手帳は不要(マイナンバーカードへ移行)と判断されたという流れです。