はじめに

株価が「安い」といえるのはいつ?買うべきタイミングとは

下の図は株主優待で大人気の日本マクドナルドホールディングス(2702)のチャートです。星の位置が一番安いところになりますが、この位置で買うことは難易度が高く、狙って買えるものではありません。ですから、「投資したいエリア」と「購入を避けたいエリア」を明確に決めて、現在どの位置にあるのかを確認してください。株主優待を取得出来たけど、株価が値下がりして含み損なんて、出来れば避けたいですからね。

個人投資家の武器である時間を有効に使って「投資したいエリア」まで株価が下がるのを待つことが失敗を抑えるコツです。日本マクドナルドホールディングスを例に説明しましたが、どの企業にも当てはまるので是非実践してみてください。

私の場合は「投資したいエリア」に入ってからも、最低3日間は買うのをガマンします。なぜなら、業績が大きく悪化した場合や事故、事件での急落で買うのを避けるためです。余程のことが無い限り、3日間でマーケットはおおむね織り込む(株価に反映される)ものです。

個人投資家が勝てないは「待てない」から

せっかく株主優待も貰っても、投資した株が含み損になるのは避けたいですよね。株主投資全般に言える事ですが、含み損の状態は株式投資が楽しくなくなり、投資をした事を後悔することもあります。心のコントロールを保つためにも投資する銘柄ごとに「投資したいエリア」を設定して、株価がエリア内に入ってから購入するようにしましょう。

筆者が実際に投資した銘柄をみてみましょう。下記は、ベネッセホールディングス(9783)の週足チャートです。

★マークが購入日、購入単価は1株あたり1,981円です。偶然にもほぼ最安値で購入できましたが、「投資したいエリア」内ならどこで買っても問題ないと思います。長期保有で購入したため、現在までに3度(プレゼントマーク)の株主優待と配当金を取得。これからも年に2回、株主優待と配当金をもらい続けたいと思っています。

【2022年4月11日までの成果】
購入株価 1,981円×100株
現在単価 2,204円(2022年4月22日終値)
株主優待 3回取得
配 当 金 100株あたり2,500円を3回

この状態こそ、メンタル的にも長く投資できるスタイルだと思います。株主優待と配当金、そして含み益がある銘柄を保有することによって、投資の好循環が生まれるのも間違いありません。

【参考】ベネッセホールディングスの株主優待データ

Q.ベネッセホールディングスの株主優待はいつだれがもらえるの?
A. 毎年3月末日及び9月末日現在の株主名簿に記載または記録された1単元(100株)以上保有の株主に株主優待が提供されます。
※編注:初出時に権利確定月の誤りがありました。

Q.ベネッセホールディングスの株主優待はどんな内容?
A.年に2回、カタログに掲載する優待品の中からご希望の1品を贈呈されます。下記は、2021年9月期のカタログ内容の一例です。

Q. 株主優待品カタログはいつ届くの?
A. 3月期は6月下旬、9月期は12月上旬になります。

参考:ベネッセホールディングス(9783)「株主優待制度について」

「時間を味方」に焦らず選ぶ

株主優待銘柄を取得するうえで大切なのは、身近で使いやすい株主優待を選ぶことです。権利前の飛びつき買いは避けて、権利後に株価が下がってから買うことで大きな損失を避けることが出来る傾向があります。買うタイミングは、エリアで考え「買いたいエリア」に株価が入ってきたら、下落原因の分析の為にも3日間は待ってから買うことをオススメします。また、最近では長期保有の株主には株主優待内容を優遇する会社も増えてきましたので、株主優待銘柄を選ぶ検討材料の一つにしてみてはいかがでしょうか。

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