はじめに

還元率と実質的な割引率のギャップ

利用価値の高いポイントの使い方について解説してきました。では逆に、見た目の数字より価値が下がりやすく、注意が必要なポイントとはどんなものでしょうか。

とあるお店の50%還元キャンペーンに惹かれ、1万円分の商品を購入したとします。このお店だけで使える独自ポイント5,000円分を獲得できました。ポイントは持っているだけでは意味がないので、ポイントを使って5,000円分を追加でお買い物することになります。1万円の支払いで1万5,000円分の商品が手に入りました。これを割引率で計算すると33%オフ相当です。「50%お得」と考えていたお買い物が、実際には33%オフ相当とかけ離れています。

ちなみに、たまに100%還元で「実質無料」を謳うキャンペーンを見かけますが、割引率に計算しなおすと50%オフ。半額相当なのでお得だとは思いますが、100%という数字に飛びつかず、一度立ち止まって冷静になる必要があります。このように独自ポイントによる還元は、割引より価値が低いのです。

また、独自ポイントは付与率こそ高い傾向ですが、ポイントを使用した時には還元が受けられないものがほとんどです。10%など常に高還元の独自ポイントであっても、ポイントを利用したお買い物では、現金で払っていれば受けられる還元が得られなくなることから、1ポイントは1円の価値に満たないのです。

例えば10%還元の場合、1,000円のお買い物で100ポイント付与されます。このポイントで100円の商品を購入すると、合計1,100円分の商品を1,000円で購入したことになります。ここから実質的な割引率を計算すると「100円÷1,100円×100=0.9090……」となり、10%還元は約9.1%の割引相当になります。先ほどの「100%還元は50%割引」に比べると微々たる差ですが、覚えておいて損はないでしょう。


活用の仕方次第で、ポイントの価値は変わってきます。

l. 1ポイントの価値を高める使い方を知る
l. 「還元率」と「実際のお得度」に感覚以上の差が生まれる

これらを意識して、ポイ活を更に効率よく楽しみましょう!

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