はじめに

実際に始めるにはどうしたらいいのか

最初の一歩は証券会社に口座を開設することです。これがなければIPO投資をすることは難しいです。

IPO投資をする中で公募価格と書いていましたが、誰もがこの公募価格で購入できるわけではありません。公募価格で事前に購入できるのは、基本的には抽選に当選したひと、もしくは証券会社から「この会社がIPOするのですが株式買いませんか?」と聞かれたひとが購入する権利を持っています。

会社がIPOをするときには証券会社の中から幹事会社を決めます。そして各証券会社に公開株式数を振り分けて、その振り分けられた株式数をその証券会社の顧客に対して購入打診をする流れです。
そのためIPO投資をしているひとの中には複数の証券会社に口座を開設して、IPO投資のチャンスを増やすようにしている方もいます。

または一般的ではないですが、証券会社の口座を開設するときに営業担当者がつくレベルの資産規模を保有しているひとがいます。その場合一般的なインターネット口座の保有者よりもIPOの声がかかりやすいこともあるようです。

IPOのデメリットは?

前述の通りIPOは非常に高い勝率のため、投資としては優秀ですが、一方でデメリットもあります。

・IPOに参加するためのハードルが高い
公募の枠が決まっているため希望するひとが全員は買えないことからもわかります。
基本的には抽選になるので、手間がかかる割には当選しないこともあり得ます。

・利益が大きくなりにくい
枠が決まっているので、仮に当選して購入ができたとしても上限金額がそれほど大きくならず、利益も大きくなりにくいことがあります。
たとえば、通常株式は100株単位で購入することが基本だと考えてください。直近100銘柄の平均公募価格は1767円でした。
これを100株購入するには17万6700円です。
これが平均で約29万円に増えることになるので立派な利益が出ます。ただ、一方でよほどの株式購入割り当てが来なければ、それほど大きな利益につながりにくいのです。

あくまでも購入できる金額は何株割り当てられるか次第になります。

・キャンセルが難しい
IPO投資をするときに資金が拘束されることがあります。
仮にIPOの株式割り当てが来た場合にキャンセルをすると、今後の取引へのペナルティや、そもそもキャンセルができない証券会社もあります。

・ある程度まとまった資金が必要
手元資金は数十万円単位で必要になります。積立投資のように毎月100円からできるような手軽さはありません。

IPO投資に向いているひとは?

確かにIPOを手堅い投資だと考えられますが、向いているひとと向いていないひとがいます。筆者は向いていませんでしたのでやめました。

その違いは「自分で労力をかけてマメに対応できるかどうか」。
これができるひとはIPO投資には向いています。しかし、自分の労力をかけて継続することが困難だと感じるひとはIPOには向いていません。

自分はどっちかと迷うひとは一度証券会社の口座を開設して、一度経験してみるとよいでしょう。

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