はじめに
アジアの運用資産規模ランキング
さらに地域を限定し、日本を含めたアジア・パシフィック地域も同様にみてみましょう。
・アジア・パシフィック地域の運用資産ランキング・トップ10
※プレスリリースより筆者作成(ウイリス・タワーズワトソンのインベストメント部門・米国の主要運用専門誌Pensions&Investments、アジア・パシフィック地域の運用会社資産規模トップ500社の調査レポート)
第1位:三井住友トラスト(9281億45万ドル)
三井信託・中央信託と住友信託をルーツにもつ老舗グループです。傘下の運用会社である三井住友トラストアセットマネジメントには国内で初めてシリーズ化した「SMTインデックスシリーズ」があり、近年では次世代テーマ型の「SMT MIRAIndex」もシリーズ化されています。
第2位:三菱UFJ(7806億55万ドル)
傘下のの三菱UFJ国際投信は販売手数料がかからないeMAXISシリーズが人気を誇っています。特に「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が有名で、次世代テーマ型の「eMAXIS Neoシリーズ」もあります。
第3位:日本生命(6882億67万ドル)
傘下のニッセイアセットマネジメントが展開するインデックス・ファンドの「<購入・換金手数料なし>シリーズ」が有名であり、古くから人気を誇っています。
アジアではトップクラスの運用会社でも、世界ではトップ20位にすら入っていない状況ですが、アジアの中では日本企業が圧倒的な存在です。ただ近年では、10位以下に中国系企業が多く伸びてきているので、数年後には大きく変わっている可能性もあります。
投資信託を選ぶ時の商品名の注目点
投信を選ぶ際に商品名がわかりにくく「その商品が何に投資しているか、どのような商品なのかよくわからない」という声をよく聞きます。
投信の商品名には基本的なパターンがあります。このパターンを把握しておくと、慣れてくれば見ただけでおよその特徴がわかるようになります。次にこの便利な見方を実際の投信を例に解説します。
ネーミング事例
「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」
上記は実在する投信ですが、商品名が区切られておらず、わかりにくいかもしれません。その場合、次のように区切ってあげると特徴を理解しやすいでしょう。
「ブラックロック / ESG世界株式 / ファンド / (為替ヘッジなし)」
「運用会社 / 投資方針・投資対象 / 運用スタイル(アクテイブかインデックスかなど)/(その他条件など)」
もちろん、一概に上記パターンで表記されていない変則的な商品名もありますが、このパターンを理解しておくと投信を選ぶときに便利でしょう。