はじめに
年金は平均いくらもらえている?
実際のところ、国民年金・厚生年金は平均いくらもらえているのでしょうか。1万円ごとの受給者数をまとめたものが次のグラフです。
国民年金の金額別受給者数
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和2年)より筆者作成
厚生年金の金額別受給者数(国民年金を含む金額)
厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業の概況」(令和2年)より筆者作成
国民年金の平均は5万6252円、厚生年金の平均は14万4366円となっています。ただ、実際の受給額には、ばらつきが大きいことがお分かりいただけるでしょう。
国民年金は、原則20歳~60歳までの40年間にわたって国民年金保険料を支払えば、どなたでも満額がもらえます。逆に、国民年金の保険料を納めていない「未納」の期間があると、その分もらえる年金額が減ります。
一方、厚生年金は大まかには「平均年収÷12×5.481/1000×加入月数」という計算式で計算することができます。基本的に「平均年収が高い人」「加入月数が多い人」ほどもらえる年金額が増えます。
自分の金額を詳細に知りたい場合は、日本年金機構の「ねんきんネット」や厚生労働省の「公的年金シミュレーター」を活用するといいでしょう。