はじめに

8000万円のマンションの購入は現実的?

住宅購入についてはどうでしょう。都心マンションで1億未満を希望されているとのことですが、仮に8,000万円の住宅ローンを固定金利1.5%と仮定すると、35年返済で月々約24万5,000円となります。マンションの場合、住宅ローン以外にも下記に代表される費用が掛かってきます。

◆管理費、修繕積立費
管理費や修繕積立費は物件によって異なりますが、高級マンションの場合、それなりの設備が整っていますので、管理費・修繕費も高くなります。月々約5~8万円程度はみておいた方が良いでしょう。

◆駐車場
お車をお持ちの場合は駐車場代も掛かります。エリアにもよりますが、都心の場合は月3万円~5万円は必要となります。ちなみに、月極駐車場の全国平均相場は8,288円。都心の駐車場代は一月で全国平均の5ヶ月分に相当するので、都内で車を保有する場合は注意が必要です。

◆固定資産税
固定資産税も毎年必要なコストです。公示価格に対して、固定資産税評価額は70%が相場です。物件が8,000万円だとすると、固定資産税評価は、大体5,600万円という事になります。固定資産税の税率は1.4%、都市計画税が0.3%なので5,600万円×1.7/100=95.2万円。こちらが年間の固定資産税ですので、毎月約8万円となります。

◆火災保険料
火災保険に関しては、部屋の広さにもよりますが、一般的には戸建てよりも安くなり、年間で1万5,000円程度なのでそこまで負担感は感じないでしょう。

住宅ローンにプラスしてかかる費用を合算すると住居関連費用として月々約40~45万円程度となり、今の家賃と比較すると20万円程度増える計算となります。

お二人とも働く前提、しかも今後収入が上がる前提で考えていらっしゃいますが、その想定でいけば、仮に3人の子どもを私立小学校~私立大学まで行かせながら都心マンションを購入しても生活していけそうです。

投資管理もマネーフォワード MEで完結!配当・ポートフォリオを瞬時に見える化[by MoneyForward HOME]