はじめに

「格付け」と聞くと、バラエティ番組などをイメージされるかもしれませんが、もともとは金融用語であることをご存知でしょうか?

国や企業も格付けがされていて、そこには投資のヒントがあるのです。


格付けとは?

例えば、債券の代表的なリスクの一つに「信用リスク」というものが挙げられます。債券を発行していた国や企業がデフォルト(債務不履行)に陥ると、約束されていた利息や満期に受取るべきお金が受け取れなくなります。

また債券を発行する際にも格付けが発行のコストを決める指標の1つになりますので、資金調達のしやすさにも影響します。投資すべき債権なのか、また投資すべき株式なのか判断する際にも格付けは参考になると考えます。

格付け会社としては、米国のムーディーズ・インベスターズ・サービス社とS&P グローバル・レーティング社が2大格付け会社と言えるでしょう。

S&P グローバルは6月22日(水)に世界的な金利上昇によって、イタリアやブラジル、エジプト、ガーナ、ハンガリー、ウクライナなど信用格付けが圧力を受けそうな国が増えていると警告しました。直近では7月29日(金)に、ウクライナの格付けを「CCC+」から「CC」に引き下げたというニュースが報じられ、ウクライナは対外債務返済の繰り延べに同意を求めており、債務再編計画に向けて動く可能性が高いとされています。

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