はじめに

楽天、ドコモ、au、PayPay…電気代の支払いがお得な経済圏は?

ポイントをたくさん貯めるために、同じ系列会社のサービスを複数使う「経済圏」を活用している方もいるでしょう。電気代の支払いにおいては、どの経済圏がお得でしょうか。

【楽天経済圏】楽天カードはうまみが少ない

楽天カードでは、以前は電気代など公共料金の支払いで1%の楽天ポイントの還元が受けられていました。しかし、2021年6月以降、楽天カードでは電気・ガス・水道・税金といった公共料金の支払いでは0.2%のポイント還元(500円で1ポイント)しか受けられなくなってしまいました。楽天経済圏を利用していて、楽天ポイントを貯めたいならば「楽天でんき」があるのですが、本稿執筆時点(2022年7月29日)は新規の申し込みを停止しています。もしも楽天カードで電気代を支払っているのであれば、他のクレジットカードの利用を検討しましょう。

【ドコモ経済圏】dカード1%還元・ドコモでんきもお得

ドコモ経済圏のクレジットカード、dカードは電気代をはじめとする公共料金の支払いでも1%のdポイントがもらえます。年会費も無料ですので、電気代の支払いに役立ちます。
また、2022年3月にスタートした「ドコモでんき」はdポイントの還元が大きく受けられるサービスです。具体的には、次のとおりです。

○ドコモでんきGreen(基本料金は地域電力+500円)
・対象のドコモ回線契約あり・dカードGOLD会員:電気料金の10%還元
・対象のドコモ回線契約あり:電気料金の5%
・その他:電気料金の3%

○ドコモでんきBasic(基本料金は地域電力と同じ)
・対象のドコモ回線契約あり:電気料金の3%
・その他:電気料金の2%
※対象のドコモ回線契約…ギガホ・ギガライト・ahamo

おすすめはドコモの回線契約がある方。dカードGOLDは年会費が1万1000円(税込)のクレジットカードですが、ドコモのケータイやドコモ光の料金の支払いにdカードGOLDを利用することで10%のポイント還元(税抜1000円ごとに100ポイント)が得られます。そのうえ、ドコモでんきGreenを利用すれば電気代からも10%のポイント還元(税抜100円ごとに10ポイント)ですから、年会費を支払ってもまとめて使うことでポイントがたくさんもらえるでしょう。

ただ、ドコモでんきGreenの基本料金は地域電力より500円高いので、たとえば電気代が8,000円で800ポイントの還元を受けたとしても、実質お得になるのは300ポイント、という点は押さえておきましょう。

「dカードGOLDは敷居が高い」という方でも、ドコモ回線を利用しているのであれば、ポイント還元が多くなります。ドコモでんきBasicなら基本料金に上乗せなしで3%還元が得られます。

【au経済圏】au PAYカード1%還元・auでんきで最大5%還元

au PAYカードもdカードと同じく、公共料金の支払いで1%のPontaポイントの還元が受けられます。年会費も無料です。
また、auのスマホやauひかりのユーザーならば「auでんき」を利用すると毎月の電気代に応じて最大5%のPontaポイントが貯まります(auでんきポイントで割引)。具体的には電気代が
・4,999円以下:1%
・5,000円〜7,999円:3%
・8,000円以上:5%
となっています。auでんきポイントで割引とau PAYカードの1%ポイント還元は両方とももらえるので、併用がお得です。

【PayPay経済圏】スマホで払えて便利だが還元なし

スマホ決済アプリのPayPayでは電気代をはじめとする請求書のバーコードをスマホで読み取って支払いすることができます。

わざわざコンビニなどに行かずとも支払いができて便利なのですが、残念ながら2022年4月1日よりポイント還元の対象外となってしまいました。したがって、ポイント目的であれば他の決済方法を利用したほうがいいでしょう。

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