はじめに

8月8日週「相場の値動き」おさらい

祝日明け8月12日(金)の日経平均株価は、前営業日比727円65銭高の2万8,546円98銭と、3営業日ぶりに大幅反発。8月5日(金)の日経平均株価は2万8,175円87銭でしたので、週間では371円11銭の上昇でした。

7月のFOMCでは市場予想通り2会合連続となる0.75%の利上げとなりましたが、パウエルFRB議長発言で9月以降の利上げペースが緩やかになるのではないかとの期待感がある中、パウエルFRB議長が参考にするという雇用統計もCPIに注目が集まっています。

先週末に発表された7月の米雇用統計は、失業率が予想3.6%→結果3.5%、非農業部門雇用者数が予想24.9万人増→結果52.8万人増、平均賃金の前月比は予想0.3%増→結果0.5%増で前年比は予想4.9%増→結果5.2%増と全てが市場予想を上回る強い結果となり、GDPが2期連続マイナスだったことなどから懸念されていた景気後退に対してはポジティブな結果となったものの、FRBの積極的な金融引き締めにつながるとの観測(結果を受けて9月FOMCで0.75%の追加利上げとなる可能性)は高まったと言えます。

ただ8月10日(水)発表のCPI(消費者物価指数)は前年同月比8.5%と、前月の9.1%から鈍化。同11日(木)発表の7月のPPI(米卸売物価指数)が前月比0.5%下落と、0.2%上昇の予想に反して下落し、足元ではインフレ高進への懸念が後退しています。

米カンザスシティー地区連銀が主催するジャクソンホール年次シンポジウムまでは次の大きなイベントはなさそうです。

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