はじめに

6月から9月に旬を迎えるいんげん。この時期は、みずみずしく歯ごたえも良いのでさっぱり食べたいサラダや和え物にもぴったりな食材です。

ですが案外、茹で時間を見極めるのも大変。茹で時間が短いと青臭さが残ってしまい、反対についうっかり茹ですぎると、せっかくの食感を楽しめなくなることも。

そこで、いんげんの食感を失敗無く楽しめる、夏にぴったりなアジア飯をご紹介します。いんげんの新しくて美味しい食べ方をお探しの方にも、とてもお勧めしたいお料理です。

それは、いんげんの”ドライフライ”です。フライ、というのは英語では炒めるという意味。

少ない油で、炒める時間を長くして野菜を少し脱水する調理法で、こうすることで味が染みやすくなるだけでなく他にない食感が生まれます。

白いご飯との相性も◎なアジア飯。この美味しさに、きっと箸も止まらなくなるはずです。ぜひ旬のいんげんでお試し下さい。


「いんげんのドライフライ」材料(2人分)

材料 分量
いんげん 200g
豚ひき肉 100g
にんにく、生姜(みじん切り) 各1片
乾燥唐辛子(種を取る) 1~3本
高菜漬け(みじん切り) 30g
【A】醤油 大さじ1
【A】紹興酒(または酒) 大さじ1/2
【A】砂糖 小さじ1/2
ごま油 大さじ1

「いんげんのドライフライ」作り方

1. いんげんを流水で洗い、手でヘタを取り除いて半分に折る。水気をしっかり拭いておく。

2. フライパンを中火で熱しごま油を入れ、いんげんが重ならないように広げ入れる。弱めの中火にし、10分かけて表面を時折返しながら焼く。少し茶色く色付いたら取り出しておく。

3. 2の空いたフライパンに豚ひき肉を入れ、塩ひとつまみ(分量外)と共に中火で炒める。肉の色が変わったら高菜、にんにく、生姜、乾燥唐辛子を加えて10秒程炒め香りを引き出す。

4. 取り出しておいたいんげんを3.に戻し入れ、Aを加えて汁気が無くなるまで1~2分炒め合わせる。最後に必要に応じて塩(分量外)で味を調える。

白いご飯の上に乗せて、熱々を召し上がれ♪

「いんげんのドライフライ」を美味しく作るポイント

・いんげんの筋がある場合は、ヘタを取る時に一緒に取り除いて下さい。
・乾燥唐辛子は、お好みの本数を入れて下さい。細かくカットしていないので、辛くなりすぎることはありません。
・工程2では裏返す時以外はあまりいんげんを触りません。こうして少し脱水することで、香ばしい香りと独特の食感が生まれます。

【調理時間】15分

レシピ/ 大西 麻子
自然豊かな福井育ち。料理旅館で育った祖母の影響で幼児の頃から料理を始め、中学生になってからは家族の夕食を毎日作る大の料理好き。料理と暮らしを紹介したブログはランキング上位になり、わずか2年で出版に至る。4歳の息子と夫の3人暮らし。家族との暮らしを第一に、書籍や企業へのレシピ開発、写真提供をしている。現在、大好きな花や旅をテーマにした料理教室、ワークショップを計画中。

(この記事はケノコトからの転載です)

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