はじめに
親元を離れて一人暮らしをスタートするときは、賃貸物件に暮らす人がほとんどだと思います。そして30代になった頃に、ふと思うのです。「このまま家賃を払い続けるなら、マンションを購入してしまったほうがお得かも?」と。でも、「マンションなんて高いし、自分には買えないだろうなあ」と諦めてしまいがち。実際、家を買わない理由として「金銭的に自分には買えないと思うから」を挙げる人が最多という調査結果も出ています。そこで、30代でマイホームを手に入れた、年収300万円~400万円の独身女性3人にお集まりいただき、購入の経緯や現在の暮らし、今後の展望について、リアルな本音を語り合っていただきました。
「家持ち」で結婚観は変わる?
――30代の独身女性がマンションを購入すると、「一人で生きる覚悟をしたのね」と見られる世間の風潮は感じましたか?
Aさん:うちの親がそうでした。親に、マンションの購入を事後報告したら「あ、結婚する気、ないんだね」って言われました。
Cさん:親は、結婚するしないは関係なく、家は買っておいたほうがいいという考え方で。結婚することになったら売ればいいし。だから売りやすい立地を意識しましたね。
Bさん:うちも、買ったからといってネガティブな反応はありませんでした。「家持ちは家持ち同士で結婚するから、買ったほうがいい」という説もありません? 「どうせ自分は結婚しないから」と自分の城を手に入れた女性が、その後に家持ちの男性と出会って結婚したケースを身近で見て。逆に、「家持ち女子だ!」と前のめりになられて、転がり込まれても困りますけどね(笑)。ヒモみたいな男の人は嫌なので。
Aさん:私も転がり込まれるのは嫌ですね。誰かと一緒に暮らすときは、2人で住める広い家を買ってほしいです(笑)。
Bさん:私は、購入直後に出会いがあって、お付き合いしました。家を持ってからの方が、相手がきちんとしているか考えるようになったかもしれません。
――しっかり者ですね。結婚願望もありますか?
Bさん:ないわけではないです。適齢期は人それぞれですし。
Aさん:相手がいれば。私は「結婚したい」というよりは、パートナーがいればいいかなって。
Cさん:結婚については正直何も考えてないです。ご縁があればという感じ。
――みなさん、焦ってないですよね。余裕のようなものを感じます。
Cさん:たしかに、心配事はいろいろと減りました。
Bさん:そうですね。自分の城を手にしたことで、余裕ができた気がします。
Aさん:焦りはまったくないですね。趣味も充実しているし、趣味友もたくさんいるので。それが結婚を遠ざけているのかもしれない(笑)。
安心を手に入れ、人生設計を
――よく言われる「賃貸と持ち家」のどちらが得か論争について実際どうですか?
Cさん:自分にとってはどう考えても“得”です!
Aさん:正解はわからないですよね。もしも今の年齢で賃貸に住んでいたら、購入するかどうか、決断は難しくなる気がします。
Bさん:いろいろなところに住みたい人は賃貸でいいと思います。でも、「いつか買いたい」という考えならば、早く買うに越したことはないですよね。私自身、もっと早く買えばよかったと。
Aさん:たしかに。衝動的に買いましたけど、もっと前からマンションを買うという発想があったら、早くから貯金をして、もっといい物件を買っていたのかなと思います。
――マンションを購入したことで、生活や人生観の変化などはありましたか?
Bさん:物件を見て「住みたい」と思ったことをきっかけに、「このマンションを買ったらどうなるか」「どういう人生を送りたいか」と、自分の未来を具体的にシミュレートできました。その結果、以前は漠然とした不安がありましたが、家を持つことで具体的な対策を考えるようになりました。例えば、両親は一軒家に住んでいますが、一戸建ては手入れが大変ですから、高齢になったときに手放すかもしれない。私も今のマンションにずっといるかわからない。もしもタイミングが合えば、私が出た部屋に両親に入ってもらうこともできる。
Cさん:いろいろと心配事が減りました。ローンがないので「家賃をどうしよう」という毎月の不安から解放されたのは大きいです。
Bさん:年老いたときに、賃貸を探すのは不安ですよね。大家の都合で立ち退きになったのに、次がなかなか借りられないという話も聞きますし。もちろん、ローンを抱えているわけですから、返済しなければいけない。そのために健康管理をしっかりするようになりました。購入したときは「資産」になると思いましたが、今は「安心」を買ったんだなと実感します。家を持っていることが精神的安定につながって。仕事は一生しますが、会社にしがみつくことはないと思います。
Aさん:わかります。万が一、収入が途絶えた場合でも、賃貸だとすぐに追い出されてしまいますが、持ち家ならもうちょっと猶予がある。もちろん焦りますけど(笑)。
Cさん:何か起きたときに慌てないように、マンションという資産を手に入れても貯金は大事ですよね。
Aさん:贅沢や、無駄な衝動買いがなくなりましたね。自分にとっての優先順位がはっきりしました。
Cさん:わかります! 付き合いでの飲み会に行かなくなり、自分の時間を大切にしています。
Aさん:部屋に友達が集まることが増えたぶん、外で飲むよりも倹約できて。私が部屋を提供するので、お友達が食べ物を用意してくれるようになり、ありがたいです。あと、壁や床がしっかりしているので、夜中でもミシンが踏めるようになりました。だからかわからないけれど、洋裁の仕事がたくさん来るようになったんです。
Bさん:私は、旅行の回数が減りました。実家時代とは違い、家の居心地がいいので、旅行で気分転換する必要がなくなったんでしょうね。料理が趣味なので、賃貸よりも大きくてしっかりとしたキッチンに大満足です。人を招いて手料理を振る舞う機会も増えました。自宅にいる時間が増えて、自然と出費は抑えられている気がします。
――今後、新たに物件を購入する考えはありますか?
Bさん:ローンのことなど、知らなかったことをいろいろ学んだので、買い替える可能性はあると思います。でもやっぱり、一目惚れして初めて購入した物件なので、もしもまた物件を買う場合は、私はそちらへ引っ越しをして、今の物件は手放さずに賃貸に出す気がします。
Cさん:物件を見るのは相変わらず好きなので、いい物件があったら買い替えするかもしれません。
Aさん:私はとりあえず、今の部屋が気に入っているので、60歳までのローンの繰り上げ完済が今の目標。いずれリノベーションはしたいですね。
――マンションを購入したいけれど迷っている30代の女性にアドバイスをするとしたら?
Bさん:タイミングも、エリアも、世間の流行りにのらないほうがいいですよ。
Cさん:「東京オリンピックで開発が進むエリアのタワーマンションがいい」といった流行りに惑わされず、自分の価値観で選ぶのは大事ですよね。
Bさん:今住んでいるところは、周囲に、江戸時代の建物が残っているくらい、地盤がしっかりしているんです。東日本大震災を経験して、免震構造も大切ですが、それ以上に地盤が大切だと実感しました。
Aさん:ローンが35年払いだとすると、30代での購入が、ひとつのターニングポイントかも。
Cさん:すべては出合いとタイミング。背伸びせず、身の丈にあったマンションを選べば、後悔しないと思います。
(頷くAさん&Bさん)
――「貯金がないから無理」と思っている人も多いと思います
Aさん:私は、貯金がなくても買えました(笑)。
心強いAさんの言葉。特別ではない等身大の3人がマンションを購入できたのは、自分の手が届く範囲を把握し、その中で必要な条件を明確化できたところにありました。
<自分に合ったマンション購入の選び方>
1.身の丈に合った、支払える予算を決める
2.自分の中で、譲れない条件を明確にする
3.結婚などでライフプランが変わっても、貸したり、売ったりできる物件や保持しておきたい物件にする
三者三様のマンション購入ストーリーにおいて、共通しているのは憧れだけで物件に飛びつかず、予算の範囲内で条件に合う「身の丈に合う物件」をチョイスしたところ。土地勘のある街で物件を探すメリットも伝わりました。何よりも大きな変化は、家持ち女子になったことで安心を手に入れ、将来設計がリアルになり、クオリティ・オブ・ライフが向上しています。首都圏に実家があって「実家暮らしだから貯金ができたんでしょ」と思われがちですが、うち2人は賃貸で、しかも1人は貯金なしからの100%ローン返済を実行中。
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